7年に1度の秘仏公開 西正院大姥堂の「木造大姥尊坐像」

6月12日12時25分配信 中日新聞
 大町市平野口大出の西正院大姥堂で22日、戦国武将・佐々成政が寄進したと伝えられている「木造大姥尊坐像(おおうばそんざぞう)」の御開帳が行われる。7年に1度、1日しか公開しない秘仏。地元の大姥堂世話人会は、かつて地域住民の間で歌われていた「大姥小唄」を"復活"させ、盛り上げる考えだ。

 大姥尊坐像は、室町中期に制作されたとされる高さ40センチほどの小さな像で、目を大きく見開き、歯をむき出しにした険しい表情をしている。1988年に市有形文化財に指定された。
 市によると、1584(天正12)年、富山城主だった佐々成政が、浜松の徳川家康に会うため厳冬の北アルプスを越える際、富山県立山町芦峅(あしくら)寺の姥堂を参拝し、守り本尊としてこの像を携えてきたと伝えられる。
 大町の大姥堂では、毎年6月22日に例大祭を開いているが、御開帳は7年に1度。世話人会は、お堂の前に建てた回向柱と大姥尊の右手をひもで結び、参拝者を迎える。
 大姥小唄の復活にも取り組み、元会長の遠山昌信さん(56)が中心になり、堂内部に掲げられた額に記されていた歌詞の一部を手掛かりに「新」大姥小唄を制作した。祭事のにぎわいなどを民謡調で表現し、当日に奉納して披露する予定だ。
 御開帳は同日午前10時から。世話人会の吉沢通会長(60)は「地元の人たちは昔から、病気になったり子どもが生まれたりしたときにお参りし、御利益を授かってきた。私たちにとってなくてはならない存在。大勢の人に来てほしい」と話している。
 (中沢稔之)

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