「直江状」 最古の写し公開 長浜城歴史博
戦国武将・上杉景勝の重臣、直江兼続が徳川家康にあてた書状で、関ケ原合戦の引き金になったと伝えられる「直江状」の写しが、滋賀県長浜市の長浜城歴史博物館で5月20日まで公開されている。長浜市の実業家だった下郷傳米氏の収集品の一つで、現存する写しでは最古という。直江状の原本は見つかっていない。
■家康激怒、上杉攻め決断
兼続は長浜出身の武将石田三成の盟友としても知られ、同館などで開催中の「北近江戦国浪漫フェスティバル 三成と兼続」の関連企画として、直江状の写本を展示した。
直江状は、会津に国替えした景勝と兼続が新しい城の建設や道路、橋の整備を進めたところ、家康から謀反の疑いをかけられ、反論するため1600(慶長5)年4月に出したとされる。家康は書状に激怒。上杉攻めを決断して会津に向かったが、石田三成が挙兵したため西に引き返し、関ケ原の合戦になる。
同館によると、本書の真偽は専門家の間で意見が分かれるが、近年は、一部修正されているものの「真文書」との説が有力という。
写しは、巻末に寛永17(1640)年2月27日と記されている。上杉博物館(山形県米沢市)所蔵本など複数確認されているが、長浜城歴史博物館の太田浩司副参事は「書写年月日や肉筆の書体などから現存最古とみられる」と話している。
歴史博物館では5月27日まで「戦国武将肖像画展」も開催中で、織田信長、柴田勝家、豊臣秀吉ら名将の肖像画を収めた「本朝名将百図」(江戸後期)や加藤清正像が並べられている。入館料は高校生以上400円、小中学生200円。
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