徳島でシスティーナ歌舞伎

9月9日20時55分配信 産経新聞
 徳島県鳴門市の大塚国際美術館は、バチカンのシスティーナ礼拝堂天井画と正面祭壇壁画を再現した「システィーナ・ホール」を舞台に、"システィーナ歌舞伎"と銘打って新作歌舞伎「切志丹寺(きりしたんでら)異聞 伽羅沙(ガラシャ)」を上演した。2日間の公演で延べ約1500人が見物に訪れ、西洋美術の「洋」と伝統的な歌舞伎の「和」のコラボレーション舞台を満喫した。

 公演は松竹の制作で、同舞台が初演。梅若六郎氏の新作能「伽羅沙」をモチーフに、荘厳な雰囲気を持つ「システィーナ・ホール」の空間に合わせて歌舞伎舞台化した。悲運の細川ガラシャ役は実力派女形の上村吉弥さん、ガラシャの夫・細川忠興役は若手花形の坂東薪車さんが演じた。

 巨匠ミケランジェロの祭壇壁画を背景にした同ホールの舞台は、長唄や囃子(はやし)、琴などの邦楽と、オルガンや聖歌隊による西洋の教会音楽が見事に融合し、観客らは厳粛なムードの中で繰り広げられる伝統芸能に酔いしれた。

 荘厳な礼拝堂の雰囲気を効果的に使う構成は、同美術館ならではの企画で、県内外から訪れた歌舞伎ファンや美術ファンを大いに魅了していた。

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