「歴女」がブーム、市場は700億円

8月18日7時53分配信 産経新聞
 優しくおとなしい"草食系男子"が登場する一方で、戦国時代の武将に心ひかれる"歴女(れきじょ)"と呼ばれる20~30代の若い女性が増えている。武将の家紋入りグッズを身につけたり、史跡ツアーに参加するなど、これまでの若い女性とは違う消費嗜好(しこう)が注目され、百貨店なども専門店を開設するなど需要獲得に動き出した。

 小田急百貨店は、新宿店ハルク地下一階(東京都新宿区)に戦国武将グッズを専門に扱うショップ「戦国魂(せんごくだま)」を今月5日にオープンした。「戦国魂」のアイテムは京都市中京区にある本店とオンラインショップでしか販売されておらず、百貨店内にショップを開くのは初めて。小田急は「直江兼続を主人公にした大河ドラマの影響もあって、若い女性を中心に戦国グッズに関心が高まっている」(広報担当)と話す。同ショップは期間限定で9月4日まで。

 "歴女"が増えている背景について、歴史物書籍・グッズ販売店を運営する時代屋グループ(東京都千代田区)は「武将を操って戦場で戦うゲームソフト「戦国BASARA」などの影響が大きい」(広報担当)と指摘する。ゲームや漫画に登場する戦国武将は教科書の肖像画と違い、現代の二枚目俳優のようなイケメン揃いで、若い女性を引きつけているようだ。

 時代屋グループは平成18年2月の創業当初、年配の男性客が中心だったが、今では男女比率がほぼ同程度になり、とくに女性客は20~30代がほとんどを占めるという。同社は現在、首都圏に5店舗を出店しているが、将来は各都道府県1店舗以上をフランチャイズ展開する目標を掲げる。

 JTB首都圏新宿西口支店では、6月20、21日に伊達政宗と片倉小十郎ゆかりの地を訪ねる「戦国BASARA伊達軍ツアー」を実施した。60人の募集定員は受け付け開始からわずか2日で埋まり、15人の増員枠もすぐにいっぱいになった。参加者の平均年齢は26~27歳で、男性は1人だけでほかはすべて女性だった。担当者は「歴女ブームの勢いのすごさを再認識した」と驚く。

 第一生命経済研究所の推計によると、20~30代の女性による歴史関連市場は最大700億円に達するという。不況の長期化でモノが売れない中、数少ない有望市場として"歴女"に熱い視線が集まりそうだ。

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