浅井三姉妹の生き抜く姿、小説に 竜王の女性作家 次女・初を軸に

7月16日10時9分配信 京都新聞
 滋賀県竜王町在住の作家畑裕子さん(61)が、戦国武将浅井長政と織田信長の妹・お市の間に生まれた茶々(淀殿)、初、小督(おごう)(お江)の生涯を描いた小説「花々の系譜 浅井三姉妹物語」を出版した。次女の初を主人公に、波乱の人生を送った3人の人間模様をつづった。

 三姉妹は、小谷城と北ノ庄城の落城で父母を失った後、豊臣(羽柴)秀吉に保護され、その後運命が大きく分かれた。
 茶々は後に秀吉の側室となり、秀頼を産んだ。初は京極高次に嫁ぎ、関ケ原の戦いで徳川方につく。小督は徳川秀忠の正室になり、3代・家光を産んだ。
 畑さんは、初が大坂冬の陣や夏の陣で、豊臣家と徳川家の調停役を務めたことに注目。三姉妹の中では地味な印象の初を中心に、時の権力者に翻弄(ほんろう)されながらも戦乱の世を生き抜く3人の姿を書き上げた。
 畑さんは「初は『戦を避けたい』という強い思いで、和平交渉に奔走した。歴史上重要な役割を果たした彼女の存在を見直してほしい」と話している。
 サンライズ出版刊、324ページ。1995円。県内を中心に全国の主要書店で販売している。

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